上橋菜穂子先生の獣の奏者の感想 [感想]
私が上橋菜穂子先生の作品と出会ったのは、NHKで放送していた
獣の奏者エリンをたまたま見たことがきっかけでした。
すぐさま上橋菜穂子先生の世界観に引き込まれて、原作を読んでみたいと思いました。
上橋さんの作品は映像が容易に浮かぶような文章なので、読んでいて
全く飽きることがありません。
そして、獣の奏者や他の作品に共通するのが、何処の国なのか、
日本っぽいけどそうでもなくて、オリジナリティがある言葉だったり道具だったりが、
とても不思議で、ファンタジーなのです。
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獣の奏者は、エリンという女の子が自分の運命というか宿命というか、
そういうものに翻弄されながらも、自分で立ち向かい、切り開いていくというような物語です。
でも、そこには人間同士の愛や、生き物との絆もあれば、憎しみとか裏切りとか
人間のドロドロした部分も描かれています。
児童文学という位置づけなのですが、大人でも楽しめる、ほんとにおもしろい作品です。
どんな経験をすればこんなファンタジーをかけるのか、ほんとに尊敬です。
上橋菜穂子先生の生い立ちが書かれた本も読みました。子供の頃は
夏休みは田舎で過ごしたとか、オーストラリアの先住民との交流とか
バックボーンがとても興味深い方です。
獣の奏者はとても長い作品ですが、主人公のエリンが大きくなって結婚して、
子供を産んで、死んでいく。
彼女の人生を読んでいる私も生きることができるという、夢をのせてくれるというか、
そんな物語です。ホントに大好きな作品です。
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タグ:獣の奏者
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